先日、お庭の手入れをしていたところ、こんな声が聴こえてきました。
「桜切るバカって言うでしょ、桜は切らない方がいいよ」
どうやら、近所の方が別の方と、お宅に植わっている桜についてお話しされているようでした。
確かに、昔から「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という諺があります。
…本当でしょうか?
答えはNOだと私は思っています。
なぜなら、【いずれ必ず切らなければいけなくなる】ことはほとんどの場合確定しているからです。
これは桜に限らずどんな樹木にも共通して言えることですが、剪定は人間で言えば外科手術と同じですから、本来なら切らないに越したことはありません。
しかし、「庭樹」が植わっているのは、ほぼ無限に空間がある山や野原ではなく、「庭(=空間が限定された場所)」なのです。
空間が限定されているのですから、当然、いずれ剪定しなければいけないことは確定しています。
「庭」である以上、景観や実用性も大切な要素ですから、やはり剪定は必要になります。
さて、限定された空間で切らずに伸ばし続ければどうなるでしょうか?
いずれ必ず、大きくなり過ぎて強剪定をしなければいけなくなります。
時には足よりも太い枝を落とすことになるでしょう。
樹にとっては、これが最も負担が大きいのです。
では、いつ、どこを、どのように切れば、樹にとって負担が少ないのでしょうか?
それはまた後日…。
お庭のラフスケッチの際の、簡単な「松っぽい樹」の描き方を紹介します。
1.富士山を描く
2.富士山の麓に池を描く
3.池の上にS字を適当に描く
4.S字をカクカクさせる
5.カクカクの山の部分から斜め下に下がる直線を描く
6.富士山の形に沿ってまんじゅうを描く(頂上に近いほど小さく)
7.カクカクを滑らかな曲線で太らせる
8.曲線をウネウネさせる
9.まんじゅうの左側をフサフサさせる(光源は右上)
10.光源は右上のため、左下方に影をつけて完成