小林庭園【藤沢市の造園・剪定・伐採ならお任せください】


植木屋小林庭園は、神奈川県は藤沢市、辻堂を拠点に造園と剪定・伐採を行っています。

日々の生活の中で気がついたこと、印象に残ったこと、勉強になったこと等、記録しています。

季節ごとにオススメの施工も紹介しています。

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ゴヨウマツの手入れ

松の緑、枝の影、真っ青な空のコントラストが美しいです。


ゴヨウマツの剪定には大変手間がかかりますし、少々気を遣います。


単に樹形を整えるだけではなく、ある程度透けるように、かつ、柔らかく下がる枝を育てるように剪定します。

そうしないと、切ったその時は格好良くても、木が年々大きくなってしまい、枝ぶりがゴツゴツしていきり立って、柔らかさが無くなってしまいます。


なぜ透かす必要があるのでしょうか?


一つには、枝の内側の芽が枯れてしまうからです。

生育できる空間が限定された庭木の場合、枝の内側にある性質の良い芽を育て、外側の枝と取り替える(枝の更新)ことで、木の大きさと枝ぶり(印象)の柔らかさを維持することができます。

松の場合、芽が枯れてしまうともう出て来ませんから、とにかく芽を枯らさない事が重要です。


植物全般に当てはまることですが、葉や枝を維持したり、芽を出し伸ばすにはエネルギーが必要ですから、不要な芽や葉や枝は植物が自ら排除します。

ここで言う「不要」とは、必要なエネルギーに対しリターンが得られないという意味であり、即ち、そこに葉をつけていても光合成が充分に行えないということを指します。


前述のように透かさなければ、枝の内側の芽や葉に日光が届きにくくなり、充分な光合成が行えません。

結果、植物はそれらを不要と判断し、自ら排除(枯らす)します。

ですから、枝を透かし、見た目にもスッキリ感を出すことは、単に切った時に美しいだけでなく、樹形の維持につながります。


ところが、透かし過ぎてもいけません。


なぜ透かし過ぎてはいけないのでしょうか?


キリが無いので一旦この辺で。


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冬は伐採シーズンです

高木の伐採を行なったので、作業風景を職人仲間に撮ってもらいました。


なぜ、冬が伐採シーズンなのでしょうか?


木が軽くなるからです。

多くの樹木は、冬季には気温の低下と共に休眠状態になります。

樹木が成長を休止すると共に樹体内に含む水分を減らすことで低温による凍結を防ぎます。

また、落葉樹であれば冬は葉がありませんから、その分軽く、見通しもよくなります。


余談ですが、樹木の芯材に年輪が刻まれるのは、この成長速度の違い=材の密度の違い=色の違いとなるからです。


「木が軽い」「見通しが良い」とは…


より安全に作業できます。

当然のことながら、物体を高所から吊ったり、落としたり、運搬するには、重ければ重いほど様々なリスクが高くなります。

ほんの僅かでも軽い方が、より安全と言えます。


処分料が安くなります。

剪定、伐採による処分料は重量によって決まりますから、軽いほど安くなります。


危険な作業をするには、見通しが良い方がより安全です。


これで全てではありませんが、こうした理由から、冬は伐採に適したシーズンと言えます。



小林庭園では、樹高10m超の高木、直径60cm超の大木、家や電線に干渉している高木・危険木、クレーン等の車両や重機が入れない場所の高木伐採、枝下ろし等々承ります。


最新の器材を用い、安全性、確実性に最大限の配慮をし、作業致します。


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ヘリグロテントウノミハムシ 1

画像のような状態になっているヒイラギモクセイはありませんか?


これは、ヘリグロテントウノミハムシという、テントウムシに似た虫による食害です。


ヘリグロテントウノミハムシ(成虫)

※画像は森林研究所より引用


この虫は、5〜6月頃に黄色い幼虫が出現し、葉を食い荒らすので、この虫がついた葉は画像のような状態になってしまいます。せっかく綺麗に刈り込んでも葉がこのような状態では台無しです。


今この記事をアップしたのは、この虫が成虫で越冬するからです。
成虫は夏頃に羽化し、落ち葉の下や樹皮の隙間等で越冬します。
越冬できる場所(=ある程度気温が安定しやすい場所)というのは限られていますから、駆除するには効率が良い時期と言えます。


被害のひどいヒイラギモクセイがあれば、冬の間に、付近に成虫が越冬できそうな場所がないか探してみましょう。
うまく見つけられれば、集団で固まってじっとしていますから、一度に大量に駆除できます。
株元に落ち葉が積もっていればきれいに掃除して、代わりに堆肥等を撒いておくと良いでしょう。


また、春に出現する幼虫は、強めに刈り込んで絶対数を減らした上で植木用の殺虫剤を使用すればほぼ完全に駆除できます。