【松の剪定】木肌もお手入れの対象です
正月気分が抜けきらない1月初旬、本年初投稿となります。
今回は松のお手入れについて紹介いたします。
通常、松のお手入れは春のミドリ摘み、晩秋~暮れの2回に分けて行いますが、暮れのお手入れが間に合わず、伸びたまま年を越してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
松のお手入れをされる際に是非一度着目していただきたいのが木肌の美しさです。
松は、剪定や葉のもみ上げだけではなく、木肌を掃除することで、格段に美しく仕上がります。
庭樹の代表格であるクロマツでは控えめですが、柔らかい葉が美しいアカマツやタギョウショウ、ダイオウショウでは、樹皮の新陳代謝が顕著で、毎年皮が剥がれ落ちます。
↓このように、樹皮が毛羽立っているダイオウショウですが…
少し掃除をするだけでこのように…
特別なことをしたわけではなく、手袋をして木肌をこすり上げただけですが、樹皮が遠目に見ても赤くつやつやとして、仕上がりにこれだけの違いが出るのです。
また、余分な樹皮を落とすことで、害虫が発生しにくい(樹皮の隙間には様々な虫が隠れています)という効果もあります。
ただし、金属製のヘラや刃物で無理にこそげ落としてはいけません。無理に落とすと樹木にとってダメージとなる場合があるからです。
松を鑑賞する際は、是非今一度、木肌の美しさにも着目していただきたいものです。